第4類危険物 第1石油類 ガソリンの性質
第4類危険物、第1石油類に分類されるガソリンの性質について勉強します。資格試験では、ガソリンだけでなく、その他の危険物と合わせて性質を問う問題が出題されます。細かい知識になりますがしっかりと理解しておきましょう。
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ガソリンの性質
日本工業規格では、その用途によって、自動車用ガソリン、工業ガソリン、航空用ガソリンに分かれています。
ガソリンの性質 | |
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形状 | 無色透明の液体ですが、オレンジ色に着色されている。 |
臭気 | 特有の臭気 |
液体比重 | 0.65~0.75で水より軽いため水に浮く(水の比重は1) |
蒸気比重 | 3~4 空気よりかなり重いため低所に滞留する |
沸点 | 40~220℃ 沸点が低く揮発しやすい |
引火点 | -40℃ 極めて低く、冬季でも引火する危険性がある |
発火点 | 約300℃ 陽右や軽油と比べると高い |
燃焼範囲 | 1.4~7.6vol% 下限値が低い 範囲は狭い |
溶解 | 水に溶けない。アルコール類にも溶けない |
ガソリンは、炭化水素化合物を主成分とする混合物です。有機硫黄化合物を微量に含むものもあります。
ガソリンの危険性
- 引火点が極めて低いため、非常に引火しやすい
- 電気の不良導体のため、静電気が発生、蓄積やすい。
- 上記の吸入により、頭痛やめまい、吐き気などを起こす。
引火点が-40℃と極めて低いため、引火しやすく危険です。また、静電気の発生にも気を付けなくてはいけません。
ガソリンの保管
- 容器を密栓して、冷暗所に保管し、通気、換気をよくする
- 下水溝などに流出させないようにする
容器については、密栓しなければなりません。また、静電気が蓄積されにくい容器を使うことも大切です。
ガソリンが入っていた空缶についても、蒸気が残っている場合があるので、取扱いには十分に気を付けるようにします。しっかりと密栓して保存します。