第4類危険物 第4石油類の性質
第4石油類は、1気圧において引火点が200℃以上250℃未満の危険物で、ギヤー油やシリンダー油などの潤滑油のほかに可塑剤なども含まれます。その他の危険物と合わせて性質を問う問題が出題されます。
第4石油類の性状
潤滑油は絶縁やさび止め、摩擦熱の軽減に用いられるものです。製造面から石油系潤滑油、合成潤滑油、脂肪油に大きく分類されます。
可塑剤はプラスチックや合成ゴムなどに柔軟性を与えたり、成型加工するために添加する物質です。
物品名 | 引火点 | 比重 | |
---|---|---|---|
潤滑油 | ギヤー油 | 220℃ | 0.90 |
モーター油 | 230℃ | 0.82 | |
シリンダー油 | 250℃ | 0.95 | |
可塑剤 | リン酸トリクレジル | 225℃ | 1.16 |
フタル酸ジオクチル | 206℃ | 0.99 |
第4石油類に共通する性状
第4石油類に共通する性状 | |
---|---|
形状 | 粘性がある液体 |
臭気 | 無臭 |
液体比重 | 一般的に水より軽い (リン酸トリクレジルは1より大きいため水に沈む) |
引火点 | 200℃以上で非常に高い |
揮発性 | 常温では揮発しにくい |
溶解 | 水に溶けない |
第4石油類に共通する危険性
通常常温では引火しませんが、一度燃え出すと発熱量(燃焼温度)が大きいため消火が困難となります。
- 燃え出すと消火が困難になる
- 噴霧すると引火点以下でも引火の危険がある
第4石油類に共通する保管
保管方法は、火気を避け、冷暗所に貯蔵します。